マーケットプレイスのインフォグラフィックはいくらかかるか
マーケットプレイスのインフォグラフィックはいくらかかるか
楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなど、どのマーケットプレイスでも、商品ページ用インフォグラフィックの費用は非常に幅広く変わります。同じ1スライドでも手頃な水準からプレミアムな水準まで動きます。この開きは、「インフォグラフィック」という一語のなかに、写真の上に文字を載せるだけの単純なものから、3D要素、レタッチ、独自のスタイルを伴う複雑なデザインまで、まったく異なる作業量が隠れているためです。この記事では、実際の価格の考え方、それが何から成り立つのか、そして払いすぎないための方法を整理します。
まず大きな目安。フリーランスに頼む単純なスライドは手頃な水準、写真加工を伴う複雑なスライドは中程度の水準、そして5から8スライドを統一スタイルで仕上げるフルセット一式は、それらより高いまとまった水準になるのが一般的です。以下でこの構造を詳しく分解します。
インフォグラフィック1スライドの費用
1スライド単位の価格は、ほぼどんな発注でも計算の基礎となる単位です。市場の目安は次の通りです。
- 単純なスライド、手頃な水準。 文字、アイコン、整った背景に置いた既存の商品写真。複雑な加工の要らない定番商品に向きます。始めたばかりの出品者に最も人気の選択肢です。
- 中程度のスライド、やや上の水準。 背景の切り抜き、軽いレタッチ、引き出し線、比較やサイズ表を含みます。すでにプロの商品ページらしく見えます。
- 複雑なスライド、プレミアムな水準。 3D要素、コラージュ、複雑な図解、商品の深いレタッチ、独自グラフィック。競合が激しく、上位の商品ページが細部まで磨き込まれているニッチで必要になります。
マーケットプレイス間で掲載のルールはほぼ共通なので、1スライドあたりの価格はプラットフォームによってほとんど変わりません。900×1200のレイアウトはどこでも通用します。費用の差はマーケットプレイスからではなく、そのスライド自体の複雑さから生まれます。作り方そのものについては、インフォグラフィックの作成方法を扱った別記事を参照してください。
商品ページ一式(フルセット)の費用
インフォグラフィックは1スライド単位ではなく、商品ページ全体のセットで発注されることが多いです。そのほうが1枚あたりが安くなり、統一スタイルの商品ページに仕上がります。目安は次の通りです。
- 5から8スライドのセット、まとまった水準。 定番のフルセット発注です。メインスライド、メリット、比較、寸法、付属品、使用シーン。写真加工と統一スタイルのレイアウトを含みます。
- ブランドブック付きのプレミアム商品ページ、さらに上の水準。 商品ラインナップ全体に独自のブランドスタイルが必要で、ショップをブランドらしく見せたいときに。このスタイルは以後、新しい商品ページで再利用されます。
- カタログ一括パッケージ、要相談。 商品ページが何十、何百ある場合は、1スライドあたりを下げた価格で対応します。量が多いほど1単位の価格は下がります。
フルセット発注は、ほぼ常に1点ずつの発注より有利です。デザイナーが一度スタイルとグリッドを組めば、あとはそれを量産できるからです。商品ページ全体の組み立てについては、商品ページ一式の準備を扱った記事を参照してください。
インフォグラフィックの費用は何で決まるか
何に対して払っているのかを理解し、制作者の見積もりを適切に判断するために、価格を左右する主な要因を整理します。
- スライドの枚数。 テスト1枚か、フルセットか。枚数が多いほど総額は上がりますが、1枚あたりは下がります。
- 元写真の状態。 写真がすでにきれいで高品質なら安く済みます。撮り直し、背景の切り抜き、レタッチが必要なら高くなります。時には撮影と写真加工のほうが、スライドのレイアウトそのものより高くつきます。
- グラフィックの複雑さ。 平面アイコンか3Dか、単純な文字か複雑な図解・表・コラージュか。
- スタイルの独自性。 既存テンプレートは安く、オーダーメイドのブランドスタイルは高くなります。
- 急ぎかどうか。 「昨日までに」という仕事は通常、割増になります。
- 誰が制作するか。 駆け出し、経験豊富なフリーランス、スタジオでは、価格が大きく異なります。
元写真に手直しが必要なら、加工の費用を別項目として見込んでください。写真加工の費用については、商品写真のレタッチ費用を扱った記事で詳しく説明しています。
インフォグラフィックを得る方法は3つあり、それぞれに独自の採算があります。
- CanvaやFigmaで自作する。 費用はほぼかかりませんが、習得の時間がかかり、最初のスライドの品質は弱くなります。商品が少なく、学ぶ時間があるときに向きます。
- フリーランスに発注する。 中程度の費用で、品質は制作者しだいです。必ずポートフォリオを見て、テストスライドを作ってもらいましょう。量が多いと納期割れのリスクがあります。
- スタジオやフルセットのサービスに発注する。 1単位あたりは高いですが、統一スタイル、予測できる納期、写真加工込みです。量があり、節約よりコンバージョンが大事なときに見合います。
採算の考え方はシンプルです。あなたの時間がスライドの費用より高いなら、発注したほうが得です。人気商品のメインスライドのミスは、デザイナーの仕事より高くつきます。コンバージョンと検索順位に直接響くからです。詳しい計算は、自作より発注が得になるのはいつかを扱った記事を参照してください。
どこで発注するか、価格はどう違うか
同じ商品ページでも、どこに発注するかで価格が変わります。主なチャネルとその価格の傾向は次の通りです。
- フリーランスのマッチングサービス。 最も幅が広く、駆け出しの手頃な水準から、トップ制作者のかなり上の水準まで。安いですが品質と納期は運しだいで、テストスライドとポートフォリオ確認が必要です。
- 専属の個人デザイナー。 中程度の費用で、自分に合う人が見つかれば品質が安定します。定常的な商品ページの流れに便利ですが、一人では量に限界があります。
- スタジオやフルセットのサービス。 1単位あたりは高いですが、写真加工、レイアウト、統一スタイルが1か所で完結し、納期が読め、量への保険もあります。
- ブランディングを含むデザイン事務所。 最も高い選択肢で、ラインナップ全体に独自のブランドスタイルとその継続的な運用が必要なときに見合います。
ルールはシンプルです。価格が低いほど、あなたの時間が管理とやり直しに費やされます。単発の商品ページならマッチングサービス、継続的な流れなら専属デザイナーかスタジオが向きます。
カテゴリ別の価格:なぜ衣類とジュエリーは高いのか
インフォグラフィックの費用は商品カテゴリにも左右されます。商品によって必要な撮影とレタッチの量が違うからです。基準となる価格に対する目安は次の通りです。
- 単純な商品(食器、書籍、生活小物)。 基準価格。素直な形の商品、単純な切り抜き、最小限のレタッチ。
- 衣類と靴。 20から40パーセント高め。サイズ表、生地の質感の処理、時にはモデルやマネキンでの撮影が必要です。
- ジュエリーと小さな光り物。 最も高い加工。マクロ撮影、テカリ・傷・面の丹念なレタッチ。1スライドが基準の1.5から2倍になることもあります。
- 電子機器。 中程度の複雑さ。仕様、比較、図解が多い一方、商品そのものは撮りやすいです。
- 化粧品と香水。 ガラスと鏡面のため高め。映り込みを消し、ラベルの読みやすさを整えるのに時間がかかります。
ですから一律の「1スライドいくら」は常におおよそです。実際の価格は、あなたの商品と元写真を見て初めて制作者が提示できます。カテゴリ別の撮影については、ジュエリー撮影と化粧品撮影の記事を参照してください。
払いすぎないためのブリーフの作り方
払いすぎの半分は、あいまいな依頼から生まれます。制作者はリスクを価格に織り込むか、あなたの費用でやり直すことになります。明確なブリーフはお金を節約します。ブリーフに書くべきこと:
- 何枚のスライドで、各スライドに何を載せるか。 一覧にする。メイン、メリット、寸法、付属品。そうすれば余計なものに払わずに済みます。
- 写真が用意できているか。 元写真がきれいなら、撮影と複雑なレタッチは不要とはっきり伝える。
- 参考例。 気に入った商品ページを2、3例。言葉より正確で、修正のループを減らします。
- スタイルと色。 ブランドカラーや希望。これがないとデザイナーは推測し、推測は修正で支払うことになります。
- フォーマットとプラットフォーム。 どのマーケットプレイス向けか。900×1200の1レイアウトで多くをカバーできます。
そしてスタイルの入った元ファイルを1つ保管してください。次の商品ページはその分安くなります。デザイナーが装飾をゼロから組み直さずに済むからです。組み立てそのものについては、インフォグラフィックの作成方法の記事を参照してください。
インフォグラフィックを自作する費用
自作の場合の「無料」は、完全なゼロではありません。自分で作るときの実際の費用:
- エディター。 Canva Proは月額のサブスク、Figmaは一人なら無料、Photoshopはサブスクです。基本的なスライドは無料プランでも十分組めます。
- テンプレートとアセット。 テンプレート、アイコン、背景のセットは有料ですが、何十時間も節約し、統一スタイルを与えてくれます。
- あなたの時間。 最大の費用項目です。初心者は最初のスライドに数時間、慣れれば1枚20から40分。自分の1時間の価値を計算し、発注費用と比べてください。
商品が少なく時間があるときは自作が得です。商品ページが何十にもなると、それにかかる時間が発注費用を上回ります。自作の始め方は、インフォグラフィックの作成方法の記事を参照してください。
試算の例:1、10、100の商品ページ
予算を見積もるため、費用を量に結びつけて考えます。おおまかな桁感の理解のためのものです。
- 商品ページ1つ(5スライド)。 フルセットならまとまった費用、自作なら数時間のあなたの時間。
- 商品ページ10個。 量があると1つあたりの費用が下がり、統一スタイルは一度組んで量産します。
- 商品ページ100個(カタログ)。 1スライドあたりは要相談で小売より大幅に安く、一括で進めます。ここでは自作は時間的にほぼ不可能で、外注が得です。
採算の計算はシンプルです。インフォグラフィックが商品ページのコンバージョンをたった10から15パーセント上げるだけでも、売れ筋商品なら数日の販売で元が取れます。だからこそ人気商品では、メインスライドをけちるのは損なのです。
品質を落とさずお金を節約するルールをいくつか。第一に、1点ずつではなくセットで発注する。セットのほうが1スライドあたりが安い。第二に、まともな元写真を事前に用意する。そうすれば制作者が撮影や複雑なレタッチを織り込まずに済みます。第三に、ブランドスタイルを一度組んで新しい商品ページで再利用し、毎回ゼロからデザイン費を払わない。第四に、売上に効かないものに払わない。買い手に大事なのは分かりやすいメインスライドと正直なメリットであって、見栄えだけの3Dレンダーではありません。最後に、価格だけでなくポートフォリオも比べる。コンバージョンを上げない安すぎるスライドは、その価格以上に高くつきます。
よくある質問
インフォグラフィックの費用の目安は
フリーランスに頼む単純なスライドは手頃な水準、中程度のスライドはやや上の水準、3Dと深いレタッチを伴う複雑なスライドはプレミアムな水準です。5から8スライドのフルセットは、それらをまとめたまとまった水準になるのが一般的です。
費用はマーケットプレイスによって変わるか
ほとんど変わりません。900×1200のレイアウトはどのマーケットプレイスでも通用します。費用はマーケットプレイスではなく、スライドの複雑さで決まります。単純なスライドは手頃な水準、フルセットはまとまった水準です。
1スライドと複雑なスライドの費用差は
文字とアイコンを既存写真に載せた単純なスライドは手頃な水準、背景の切り抜き・レタッチ・引き出し線を伴うスライドはやや上の水準、3D要素と独自グラフィックの複雑なスライドはプレミアムな水準です。
費用は何で決まるか
スライドの枚数、元写真の状態、グラフィックの複雑さ、スタイルの独自性、急ぎかどうか、制作者のレベルで決まります。写真の撮影とレタッチが必要なら、加工のほうがレイアウトより高くつくことがあります。量が多いほど1スライドあたりは下がります。
フルセットと1点ずつではどちらが得か
5から8スライドの統一スタイルのフルセットは、ほぼ常に1点ずつより有利です。何十もの商品カタログでは、1スライドあたりは要相談でさらに大幅に下がります。
自作と発注ではどちらが得か
CanvaやFigmaでの自作は費用こそかかりませんが、時間がかかり最初の品質は弱くなります。商品が多い、時間がスライドの費用より高い、あるいは今の商品ページがコンバージョンを生んでいない場合は、発注が得です。人気商品のメインスライドのミスは、デザイナーの仕事より高くつきます。