オンラインで書類に署名する方法:印刷もPhotoshopも不要
オンラインで書類に署名する方法:印刷もPhotoshopも不要
スキャンや写真の書類に、ブラウザの中だけで署名を入れます。プリンターもスキャナーもPhotoshopも要りません。二つの方法、紙のサインから透明な署名画像を作る手順、そしてこの署名にどこまで法的な効力があるのかまでを、正直に解説します。
なぜ書類にオンラインで署名するのか
よくある場面です。契約書、申請書、受領書がPDFや画像で送られてきて、署名して送り返す必要がある。昔ながらのやり方は、印刷して、ペンでサインして、スキャンか撮影をして送る、というものです。時間がかかり、プリンターとスキャナーが要り、出来上がるのは歪んで白飛びしたスキャンです。多くの人がPhotoshopで署名を貼り込もうとして、選択範囲やレイヤー、透明度に苦労します。本来なら1分で終わる作業なのに。
実際のところ、多くの家庭には動くプリンターがありません。あったとしても、今日中に提出しなければならないその瞬間にインクが切れます。コピーセンターへ行けば30分、行列、1枚ごとの料金がかかります。画面上でとっくに見えている書類に、たった一つのサインを入れるためだけに、です。電子ファイルに直接署名を加えるほうが、紙に一度も触れずに済んで理にかなっています。
gdefotoのスタジオでは毎日画像を扱っており、ブラウザの中だけで書類に署名できるシンプルなツールを作りました。この記事では二つの署名方法を正直に整理し、紙のサインを透明なPNGに変える方法を示し、スマホ・タブレット・PCそれぞれの手順を追い、さらに署名の法的効力について別立てで解説します。これは重要なのに、たいてい語られないからです。とにかくすぐに済ませたい場合は、そのままオンラインで書類に署名するツールを使えます。
プライバシーについても強調しておきます。書類はつねに個人データです。身分証の情報、契約金額、住所、口座情報などが含まれます。当ツールはお使いの端末のブラウザ内で直接動作し、ファイルはどのサーバーにもアップロードされず、どこへも送られません。ページを開くと画像はローカルで処理され、結果はご自身でダウンロードします。書類が他人のコンピューターへ送られ、しばらく保存され、その後どう扱われるかを自分では制御できないクラウドサービスとは、根本的に異なります。
オンライン署名が昔の紙のやり方よりなぜ優れているのか、主なポイントで比べてみます。
- 時間。 印刷・署名・スキャン・送信は、プリンターや紙を探す時間も入れると10〜20分かかります。ブラウザで直接署名すれば、書類の読み込みから完成ファイルまで1〜2分です。
- 機材。 昔のやり方はプリンター、紙、インク、そしてスキャナーかカメラが必要です。オンラインならブラウザの動くスマホかパソコンだけで済みます。
- 画質。 印刷して再スキャンした書類はシャープさを失い、スジや黄ばみが出ます。電子ファイルのまま扱えば画質は元のままで、署名だけが加わります。
- 費用。 コピーセンターは1枚ごとの料金と往復の手間がかかります。オンラインツールは無料でいつでも手元にあります。
- 繰り返しやすさ。 新しい書類のたびに印刷とスキャンをやり直す必要があります。完成した署名PNGがあれば、どんな書類にも数秒で入れられます。
この先の記事では、すべてを順序立てて整理します。二つの方法があること、自分の署名ファイルを一度だけきれいに作る方法、いろいろな端末での署名のしかた、そして法的な側面で知っておくべきことです。
二つの方法:署名を描くか、用意した画像を読み込むか
書類への署名には二つの道があり、それぞれ向いた場面があります。まずは要点だけ、詳しい手順はこの先で一つずつ解説します。
方法1。画面上で署名を直接描く。 手元にお手本がなく、素早く済ませたいときに向いています。ノートパソコンならマウスで、スマホやタブレットなら指で署名を描きます。スマホのほうが明らかに自然に描けます。指のほうがマウスよりペンに近いからです。スタイラス付きのタブレットなら、本物のサインとほとんど見分けがつかない結果になります。この方法は、正確さより署名という事実が大切な、形式ばらない合意や社内書類に向いています。
方法2。透明な背景のPNGで用意した署名を読み込む。 まさに自分の本物のサインが必要なときの最良の選択です。一度だけきれいな署名ファイルを作れば、あとはどんな書類にも数秒で入れられます。署名は紙の上とまったく同じに見えます。それがそのままあなたの紙の署名を、ただファイルに移したものだからです。
選びやすいよう、主な基準で二つの方法を比べます。
- 初回の速さ / 描く:10秒。PNGを読み込む:ファイル準備に3〜5分。
- 2回目以降の速さ / 描く:毎回描き直し。PNGを読み込む:5秒、ファイルは用意済み。
- 本物のサインとの近さ / 描く:中程度、特にマウスでは低め。PNGを読み込む:完全、紙のあなたのサインそのもの。
- どこで適切か / 描く:社内・日常の書類。PNGを読み込む:本人と分かる個人署名が大切な、あらゆる場面。
- 紙のお手本が要るか / 描く:不要。PNGを読み込む:必要、ただし一度だけ。
方法2で決定的に重要なのは、署名が透明な背景であることです。そうでないと署名の周りに白い長方形が残り、書類の文字を覆ってしまいます。ですから白い紙に署名を撮影しただけなら、その白い背景を消す必要があります。やり方はこの下の別のセクションで解説します。
当ツールでは両方の方法がすぐに使えます。署名を描くか、PNGを読み込むかを選び、そのまま書類に入れられます。描いた署名は自動的に透明な背景になり、白いキャンバスは結果に入らないので、文字の上で自由に動かせます。
実際にはどちらを選ぶべきでしょうか。管理会社への申請書、データ処理への同意書、社内の受領書のような社内・日常の書類で、しかも一度きりなら、その場で署名を描くほうが簡単です。契約書、請求書、受領書を定期的に署名し、本人と分かるサインが大切なら、一度だけ5分かけて透明なPNGを作りましょう。次に使い回した最初の時点で元が取れます。多くの人は両方を併用します。重要な書類には用意したPNGを、細かいものには手描きを、という具合です。
用意したファイルのもう一つの利点は統一感です。毎回署名を描き直すと少しずつ違う形になり、細かい相手はそれに気づくことがあります。同じPNGならいつも同じに見え、本物の印章のようで、余計な疑問を招きません。
紙のサインから透明なPNGを作る方法
もっとも多い要望はこれです。紙にサインがあり、それを書類に入れられるファイルにしたい。作業は一度だけで、あとは完成したPNGを何年も使えます。手順を追います。
手順1。白い紙にサインする。 インクの濃いペン、できればゲルインクか水性のペンで、黒か濃紺を使います。白との対比が強いほど、背景をきれいに切り抜けます。かすれたボールペンはグレーの署名になり、あとで背景から分離しにくくなります。良い一本を選べるよう、続けて何度かサインしてください。罫線やマス目のない紙を使います。そうでないとそれらもファイルに入ってしまいます。
手順2。撮影またはスキャンする。 窓辺の均一な昼光の下で、手やスマホの影が入らないように撮り、サインが歪まないようカメラを紙と平行に構えます。フラッシュは使わないでください。中央に白飛びの斑点ができます。スキャンならさらに良く、光が均一で歪みもありません。影や黄ばみのある写真になったら、ホワイトバランスを整える方法についての当スタジオの記事が役立ちます。この手順の目的はシンプルで、できるだけ白く均一な背景の上に、濃い署名を得ることです。
手順3。白い背景を消す。 これが鍵となる手順です。署名の周りの白い長方形を透明にします。もっとも速いのはオンラインで背景を消すことで、ツールは署名の線だけを透明な背景に残してPNGを返します。スキャンの縁に細かい点やゴミが残ったら、不要部分の除去できれいに仕上げられます。この手順のあとには、背景のない澄んだ署名が手元に残ります。
手順4。PNGとして保存する。 JPGではなく、必ずPNGです。JPGは透明度を保持できず、白い背景を返してきます。署名をJPGで保存すると、背景を消した作業がすべて無駄になります。完成した署名ファイルはスマホやクラウドの専用フォルダに保管し、あとは書類に署名するたびにツールへ読み込むだけです。
この段階でよくある失敗とその直し方:
- 署名がグレーで半透明になった。 原因はかすれたペンか光量不足です。ゲルインクのペンで書き直し、昼間の窓辺でより明るく撮ってください。
- 縁にグレーの縁取りが残った。 元写真の半影です。より平らに、より対比を強く撮るか、不要部分の除去で縁を掃除してください。
- 背景は切れたが署名の細い線の一部も一緒に消えた。 線が薄すぎてツールが背景と判断しました。元画像でより濃い署名が必要です。
- JPGで保存したら背景が戻った。 結果をPNGで保存し直してください。透明度はPNGにしか宿りません(WebPやGIFにも宿りますが、署名にはPNGを使ってください)。
コツ:個人事業主や自分の組織を持っているなら、印章やスタンプの別のPNGも同時に作っておきましょう。そうすれば書類に一回で署名と印章の両方を入れられ、手順を二度繰り返さずに済みます。
署名ファイルの良い仕様とは
あとで署名がどんな書類にもきれいに入るよう、シンプルな目標値を目安にしてください。
- 形式 / PNG(透明度のため必須)。
- 背景 / 完全に透明、白やグレーの下地なし。
- 線の色 / 黒か濃紺、濃く均一に。
- 元画像の幅 / 長辺でおよそ800〜1500ピクセル。どんな書類にも十分で、ファイルも軽く保てます。
- 周囲の余白 / 最小限に。縁の余計な空白は切り詰めておくと署名を配置しやすくなります。
- ファイルサイズ / 通常50〜300KB。署名にこれ以上は要りません。
署名を解像度で小さくしすぎないでください。元が幅200ピクセルだと、大きな書類ではピクセルがにじみます。大きめに撮って、必要なら書類の上で縮小するほうが良いです。
署名のお手本はスキャンか写真か
どちらも使えますが、それぞれに強みがあります。一般的な複合機のスキャンは完璧に整った形状と均一な白背景を与え、そのあと背景がほぼ無加工で消せます。難点は一つ、家にスキャナーがない人もいることです。スマホ撮影は誰でもでき、最近のカメラは署名を細かく写しますが、リスクが出ます。手の影、スマホの傾きによる歪み、不均一な光、そして照明による黄色っぽい色合いです。
スマホで撮るなら、次のルールを頭に置いてください。
- 光 / 昼光、拡散光、窓辺で。紙の真上の天井灯の下では撮らないでください。テカリが出ます。
- 角度 / カメラは真上、紙と平行に。そうでないと署名が台形になります。
- 影 / 手やスマホの影が署名にかからないように構えてください。
- 背景 / 対比のある面の上に、澄んだ白い紙。紙の縁が見えるように。
- 手ブレ / ぶらさない。光が弱いときは肘を机につけてください。
スマホの多くのスキャナーアプリは、歪みを自動で補正しコントラストを上げてくれます。これは写真と本物のスキャナーの良い妥協点です。こうした撮影のあとは背景が明らかにきれいに消えます。
法的効力:この署名が通用する場面、しない場面
これがもっとも重要なセクションで、たいてい省かれます。手描きや画像として貼り込まれた図としての署名は、認証された電子署名と同じものではありません。この二つを取り違えると失敗します。何が何なのか、どの署名がどこで通用するのかを整理します。
図としての署名(ファクシミリ署名)。 これは書類の上のあなたの署名の画像です。本質的には署名の複製印章にあたります。厳格な法的重みを必要としない、幅広い日常・実務の用途に使えます。
- 社内書類、社内メモ、社内での合意。
- スキャンや写真の形で受理される申請書、フォーム、アンケート。
- 形式ばらない取り決め、請求書、見積書。
- 相手方が署名済みのスキャンを受理することに同意している、あらゆる場合。
図としての署名について重要な点:一般に、画像による署名の複製が使えるのは当事者同士の合意による場合です。つまりあなたと相手が、画像の署名を受け入れると前もって取り決めていれば通用します。そうした取り決めがなければ、相手方はそれを受理しない権利があります。ですから実務書類では、当事者が図としての署名付きのスキャンをやり取りする旨を一度書面で確認しておくと役立ちます。
簡易な電子的署名。 中間的な位置づけです。たとえばIDとパスワードによるログイン、SMSコード、サービス上の同意チェックなどです。当事者が合意していれば、これも書類に効力を与えうる場合があります。スキャン上の図としての署名は、重みの点でまさにこのカテゴリーに近いものです。
認証された高度な電子署名。 これは認定された認証機関が発行し、あなたの本人性に紐づき、偽造から保護された暗号的な署名です。厳密な意味で自筆署名と同等とみなされるのはこれだけで、誤りの代償が大きい場面で必要になります。
- 公的機関や裁判所への書類提出。
- 不動産取引、法的効果の大きい重要な契約。
- それが明示的に定められている取引先との電子的な書類のやり取り。
- 税務、公的な調達、登記・許認可に関する手続き。
シンプルなルール:相手方が署名済みのスキャンや写真を受理してくれるなら、図としての署名で十分で、当ツールが1分で解決します。書類が公的機関や裁判所へ行く、あるいは重要な取引なら、本格的な認証済み電子署名が必要で、画像の署名では通りません。一方を他方と偽らず、認証済み署名が求められるものを画像で署名しないでください。さもないと書類が受理されないか、無効とされます。
もう一つ、常識の話です。自分の署名ファイルは、銀行カードを保管するように大切に扱ってください。透明なPNGは、本質的にどこにでも簡単に貼れる、完成したあなたのサインです。誰でも見られる共有チャットやクラウドに置いたり、部外者に渡したりしないでください。
よくある書類と、それに合う署名
毎回迷わないよう、図としての署名で十分な場面と、認証済み署名が必要な場面の短い目安を手元に置いておきましょう。
- 管理会社・管理組合・自治会への申請書 / 通常はスキャン上の図としての署名で十分。
- サービスへの個人データ処理の同意書 / たいていは図としての署名付きスキャンで十分。
- 取引先とのサービス提供契約 / 当事者がスキャンのやり取りに同意すれば図としてで可。念のため契約書にその旨を記載を。
- 請求書、作業完了報告書、見積書 / 通常は図としての署名と画像の印章で足ります。
- 雇用主向けのアンケートやフォーム、休暇申請書 / 署名付きスキャンで十分。
- 税務・裁判所・公的手続きへの提出 / 認証された電子署名が必要。
- 不動産取引、公証を要する手続き / 認証済み署名か本人の自筆署名が必要。
- 金銭消費貸借契約や雇用契約 / 相手方の要件次第、認証済み署名か紙の原本が必要なことが多い。
どこでも原則は一つです。受理する側に、どんな形なら受け付けるかを尋ねてください。スキャンで良ければ図としての署名で解決します。公式な電子署名を求められるなら画像では通らず、それは送信後ではなく事前に把握しておく必要があります。
署名の手順そのものは、どのブラウザでも同じです。ツールを開き、書類の画像やスキャンを読み込み、署名を加え、必要な位置へ動かして結果をダウンロードします。ただし端末ごとに細かな違いがあるので、それぞれ別に解説します。
ブラウザでオンライン(共通の手順)
これはどこでも通用する基本で、スマホでもPCでも動きます。
- 書類署名ツールを開きます。登録もインストールも不要です。
- 書類を読み込みます。JPGかPNGのページの写真かスキャンで大丈夫です。複数ページのPDFなら、まず必要なページを画像として書き出してください。
- 方法を選びます。その場で署名を描くか、用意した透明なPNGを読み込むかです。
- 署名をマウスか指でドラッグして必要な位置に置きます。必要なら角をつまんでサイズを変え、署名欄の高さに合わせます。
- 結果を確認します。署名は文字や印章を覆わず、大きすぎたり小さすぎたりしないように。
- 完成ファイルをダウンロードします。書類はお使いの端末で処理され、どこへも送られていません。
iPhoneとiPadで
Apple製品には二つの道があります。
- SafariでのツールWebから。 ツールのページを開き、「写真」や「ファイル」から書類の写真を読み込み、指かApple Pencilで署名します。スタイラス付きのiPadなら本物とほぼ見分けのつかないサインになります。ダウンロードしたファイルは「ファイル」か「写真」に保存されます。
- 内蔵のマークアップ(Markup)から。 PDFと写真にはiOSの標準機能があります。ファイルを開き、マークアップのアイコン(丸に囲まれたペン先)を押し、プラス、そして「署名」を選びます。指でサインして再利用のために保存できます。システム内で一度きり署名するのに便利です。
紙のサインの透明なPNGをスキャンに貼りたいなら、当ツールのほうが便利です。システムのマークアップは新たに描くことを促し、用意したファイルの貼り込みには向いていないからです。
Androidで
Androidには通常、標準の署名ボタンがありません。だからこそブラウザのツールが特に助けになります。
- Chromeなどのブラウザで書類署名ツールを開きます。
- ギャラリーから書類の写真を読み込むか、今その場でカメラで撮影します。
- 指かスタイラスでサインするか、スマホのメモリから用意した署名PNGを読み込みます。
- 署名を配置してダウンロードします。ファイルは「ダウンロード」フォルダに入ります。
Android向けのコツ:指で描くなら、スマホを横向きにしてください。横長の画面のほうがサインがきれいに出ます。
WindowsとMacで
パソコンでも手順は同じでブラウザ経由ですが、描画に一つコツがあります。
- Chrome、Edge、Firefox、Safariなど、最新のブラウザでツールを開きます。
- 書類のスキャンか写真を読み込みます。
- マウスで描くなら、署名を大きめ・単純めにしてください。マウスでは細かい飾りを再現しにくいからです。そのあと書類の上で必要なサイズに縮小します。
- PCでの最良の選択は、上の手順で紙から一度作った透明なPNGを読み込むことです。
- 署名を配置し、必要なら印章を別のPNGで加え、結果をダウンロードします。
書類がPDFの場合
契約書はまさにPDFで届くことが多いものです。考え方はこうです。当署名ツールはページの画像を扱います。ですから便利な道は、PDFの必要なページを画像に変え、署名を入れ、必要なら写真をPDFに変換するツールでページをPDFへ組み直すことです。こうして重いエディターを開かずに署名済みのPDFが得られます。
ページが多く、署名が最後の1枚だけに必要なら、書類全体を画像に通す必要はありません。署名する1ページだけを画像として書き出し、署名して、また戻します。ほかのページは手つかずのままです。
書類がWordやGoogleドキュメントの場合
契約書が編集可能なDOCX形式やGoogleドキュメントのリンクで送られ、文中に直接署名を入れる必要がある場合もあります。ここは考え方が少し異なります。画像ではなく生きた書類だからです。
- 上のセクションの手順で自分の署名の透明なPNGを用意します。透明度は必須です。書類の白いページ上では署名の周りの白い長方形は目立ちませんが、書類に色があったり署名が表の枠のそばにあったりすると、背景がすぐに正体を現します。
- Wordではカーソルを必要な位置に置き、「挿入」メニューの「画像」から署名の画像を挿入します。画像の文字列の折り返しは「前面」を選び、署名を自由に動かして行に重ねられるようにします。
- Googleドキュメントでは「挿入」メニューの「画像」を使い、PNGを読み込んで、同じく折り返しを「前面」に選びます。署名はマウスで動かし、角でサイズを変えられます。
- 結果をPDFに保存または書き出し、署名を固定して受け取り手が誤って動かさないようにします。
重要なコツ:編集可能な書類では画像の署名を誤って動かしたり消したりしやすいので、最終版はほぼ常にPDFで渡すほうが良いです。PDFは配置を固定し、書類が下書きではなく完成品に見えます。
さらに印章や日付を加えるには
署名の隣に組織の印章と日付が必要なことがよくあります。印章も署名とまったく同じように準備します。白い紙への押印、写真かスキャン、背景の除去、PNGでの保存です。あとは書類に一回で、まず署名、次に印章を置きます。このとき印章は紙の上と同じく、たいてい署名に一部かぶります。日付は書類そのものに前もって打ち込むか、署名と同じ方法で手書きするのが便利です。日付は実際の署名日に合わせることを忘れないでください。
最初から最後までの一例
生きた場面ですべてをまとめます。3ページのサービス提供契約がPDFで届き、署名は最後のページに必要で、相手方はスキャンを受理してくれるとします。
- あらかじめ一度、白い紙にゲルインクのペンでサインし、窓辺でスマホ撮影し、背景の除去を通して signature.png として保存しました。すでにクラウドにあります。
- PDFを開き、3ページ目を画像として書き出します。アプリでできなければ、そのページのスクリーンショットをフル画質で撮ります。
- 書類署名ツールに入り、そのページを読み込みます。
- signature.png を読み込み、「受任者」の行に署名を置き、行の高さにサイズを合わせます。
- 個人事業主の印章があれば、押印が署名に一部触れるよう別のPNGで加えます。
- 完成した署名済みページをダウンロードします。
- 写真をPDFに変換するツールで、元の最初の2ページと署名済みの3ページ目を一つのPDFにまとめます。
- 相手方へ送ります。全工程で約2分、プリンターもスキャナーも不要でした。
気づいてください。もっとも時間のかかる手順である署名ファイルの準備は、一度きり永久に済ませました。あとは新しい書類ごとに、読み込んで、置いて、ダウンロードするだけです。
署名済みの書類が、慌てて貼った画像ではなくプロらしく見えるよう、保存の前に短いチェックリストを通しましょう。
- 署名のサイズ。 署名欄や隣の氏名の高さとおおよそ一致すべきです。ページいっぱいの巨大な署名は不真面目に見え、極小のものは読めません。
- 透明な背景。 署名の周りに白やグレーの長方形があってはいけません。あるならJPGを読み込んだか背景を消していません。透明なPNGのセクションに戻ってください。
- 位置。 署名は所定の行にあり、印章・記載事項・隣の文字にかぶっていません。「署名」と書かれた場所か、あなたの肩書きが示された位置に。
- コントラスト。 署名が書類の上でよく見えます。グレーのスキャン上の薄い署名は見づらいので、元画像を作り直すほうが良いです。
- 水平。 署名が傾いたり誤って回転したりしていません。水平の行には水平のサインを。
- 出力形式。 結果を画像で送るならPNGかJPGで大丈夫です。書類が必要ならPDFにまとめます。
- 余計な要素。 署名と一緒にスキャンへ罫線、マス目、余計な書き込み、隣の紙の一部が入っていないこと。
- 書類の完全さ。 完成ファイルですべての記載事項が読め、縁で何も切れておらず、ページが上下逆になっていないこと。
複数ページに署名が必要な場面についても触れておきます。複数ページの契約書では、各ページに短い署名(パラフ)を入れる、いわゆる各葉署名を求められることがよくあります。この場合は用意したPNGを持って、ページを一枚ずつ通すのがもっとも便利です。そうすればどのページでも署名が同じできれいになります。各ページに手でパラフを描くのは時間がかかり、しかも互いに違ってしまいます。
そして結果を台無しにする主な失敗は、白い長方形背景付きの署名、文字に重なる署名、ファイル準備時にPNGでなくJPGの署名、そして大きすぎたり歪んだりしたサインです。それぞれの直し方です。
- 署名の周りの白い長方形。 透明度のない署名ファイルです。元画像を背景の除去に通してPNGで保存し直し、置き直してください。
- 署名が文字や印章を覆っている。 所定の行へ動かし、必要なら縮小します。署名は書類を補うもので、大事なものを覆うものではありません。
- 署名がピクセルににじんだ。 元ファイルの解像度が小さすぎました。長辺で800〜1500ピクセルの、より大きいPNGを作ってください。
- 署名が回転・傾斜している。 たいてい斜めから撮ったせいです。お手本を紙と厳密に平行に撮り、貼るときに行へ揃えてください。
- 署名が薄くて見えにくい。 元が影で撮られたか、ペンが弱かったのです。濃いゲルインクのペンで書き直し、昼光で撮ってください。
どれも見るべき点を知っていれば1分で解決します。そして今あなたは知っています。最初からていねいにやれば、署名済みの書類は、ペンでサインして良いスキャナーで取り込んだものと見分けがつきません。しかも画質を失わず、プリンターを探し回ることもなしに、です。
スキャン上の画像の署名に法的効力はありますか?
日常や多くの実務では、相手方が署名済みのスキャンを受理することに同意していれば、あります。これは図としての署名でファクシミリ署名にあたり、一般に当事者の合意によって認められます。公的機関や裁判所への提出、重要な取引には認証された電子署名が必要で、そこでは画像は通りません。
画像の署名は電子署名とどう違いますか?
画像の署名は、書類に貼り込んだ、あなたのサインの単なる画像です。認証された電子署名は認証機関から発行される暗号鍵で、あなたの本人性に紐づき、偽造から保護されています。前者はスキャンや日常の用途に便利で、後者は公式な書類のやり取りに必須です。
署名の背景を透明にするには?
白い紙に濃いペンでサインし、撮影かスキャンをして、背景除去ツールで背景を消し、結果をPNGで保存します。透明度を保持するのはまさにPNGで、JPGは白い背景を戻してきます。
スマホでそのまま書類に署名できますか?
はい。スマホのブラウザで書類署名ツールを開き、書類の写真を読み込んで、指かスタイラスでサインするか、用意した署名PNGを読み込みます。iPhoneには一度きりの署名用に標準のマークアップもあります。ファイルは端末そのもので処理されます。
私の書類は他人のサーバーへ送られますか?
いいえ。当ツールはお使いの端末のブラウザ内で直接動作します。書類はクラウドへアップロードされず、どこへも送られません。処理はすべてローカルで進み、完成ファイルをご自身でダウンロードするだけです。書類にはたいてい個人データが含まれるので、これは重要です。
PDF形式の書類に署名するには?
PDFの必要なページを画像として書き出し、ツールで署名を入れ、必要なら写真をPDFに変換するツールでページをPDFへ組み直します。iPhoneなら内蔵のマークアップでもPDFに署名できます。
組織の印章も入れられますか?
はい。印章も署名と同じように準備します。白い紙に押印し、撮影かスキャンをし、背景の除去で背景を消してPNGで保存します。あとは書類に一回で、まず署名、次に印章を置きます。押印は紙の上と同じく署名に一部かぶって構いません。
署名ファイルをスマホに保管して安全ですか?
銀行カードのように扱ってください。透明なPNGは、どんな書類にも簡単に置ける、完成したあなたのサインです。ファイルは個人フォルダか保護されたクラウドに保管し、公開チャットに載せたり、必要もなく部外者へ送ったりしないでください。
毎回署名を描き直す必要がありますか?
いいえ。一度だけ紙から自分の署名の透明なPNGを作り、ファイルをスマホかクラウドに保管してください。あとは5秒でツールへ読み込むだけで、描き直しは不要になり、署名はいつも同じで本人と分かるものになります。
書類に署名する準備はできましたか。署名を描くか、あるいは一度だけ本物のサインの透明なPNGを作り、あとはどんな書類にも数秒で入れましょう。今すぐ始めて、オンラインで書類に署名してください。背景を消して透明な署名を作る、ページをPDFにまとめる、といった別のツールや、書類と写真の作業のためのツール一覧も役立ちます。