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Photoshopで文字を入れる方法


写真編集

Photoshopで文字を入れる方法

なぜ今もテキストがPhotoshopの作品の出来を左右するのか

商品ページの画像、セールバナー、販促用グラフィックの仕上がりは、土台となる写真と同じくらいタイポグラフィに左右されます。Adobe Photoshopのテキストは、画像に貼り付けただけの動かないキャプションではありません。横書き文字ツール(Horizontal Type Tool)で作成する、いつでも編集できるレイヤーであり、フォント、カラー、境界線、影、さらに複数のレイヤー効果を同時に持たせることができます。Photoshopの文字は統合するまでベクトルデータのまま保たれるため、見出しはプロジェクトのどの段階でも画質を落とさずにサイズ変更やスタイル変更ができ、文言を丸ごと書き換えることもできます。現場のデザイナーができるだけ長くテキストレイヤーを編集可能な状態で残しておくのは、まさにこのためです。Amazon.co.jpのメイン画像、BASEショップのバナー、楽天市場のセールバッジ、あるいは実店舗に貼る値札シールを作る場合でも、必要になる基本スキルは共通です。文字ツールでの入力と編集、文字パネルと段落パネルによる間隔の調整、境界線、ドロップシャドウ、グラデーションオーバーレイ、ベベルとエンボスといったレイヤースタイル効果による文字の装飾、そして直線では収まらない場面でのテキストの変形やパスに沿った配置です。このガイドでは、実際にデザイナーが作業する順番でその流れを解説します。まずテキストレイヤーを作成し、トラッキング、カーニング、行送りを調整してどのサイズでも見出しがすっきり読めるようにします。次にレイヤースタイルを適用してエンボス風、メタリック、発光するような効果を作り、ロゴや円形バッジ向けにテキストをワープさせたりパスに沿って配置したりします。最後に、ごちゃついた背景の上でもまとまりを保つ複数行のタイポグラフィレイアウトを組み立てます。あわせて、描画モードの使い方、テキストのシェイプへの変換、ラスタライズが最終工程として正しいタイミングの見極めなど、素人っぽいグラフィックとクライアントに納品できる素材とを分ける実践的な判断についても取り上げます。

文字ツールの基本:ポイントテキスト、段落テキスト、文字パネル

すべては横書き文字ツールから始まります。Tキーを押すか、ツールバーの「T」アイコンをクリックすると有効になります。カンバス上をクリックするかボックスをドラッグした瞬間にPhotoshopは新しいテキストレイヤーを作成します。このクリックかドラッグかというひとつの選択によって、これから作るテキストが根本的に異なる2種類のうちどちらになるかが決まります。

ポイントテキストと段落テキストの違い

文字ツールで1回クリックすると、Photoshopでポイントテキスト(point text)と呼ばれるテキストが配置されます。入力した行は手動で改行を入れない限り横方向にどこまでも伸び続けるため、短い見出し、ロゴ、透かし、「SALE」や「新入荷」のような単語にはポイントテキストが最適です。一方、長方形をドラッグして作成すると段落テキスト(paragraph text)のボックスになります。ボックス内ではワープロソフトと同じように枠に合わせて自動で折り返されるため、商品説明、お手入れ方法、あるいはバナーや商品画像の決まった範囲に収めたい文章のかたまりに適しています。どちらの形式も書式メニューからいつでも相互に変換できるので、最初の選択に不正解はありません。あるのは、特定の文章に合わない道具を選んでしまうことだけです。

文字パネル:フォント、サイズ、トラッキング、カーニング、行送り

テキストレイヤーができたら、文字パネル(Character panel)(ウィンドウ > 文字)が、文字の見た目に関するあらゆる設定をまとめる操作盤になります。マスターしておきたい基本項目は次のとおりです。

  • フォントファミリーとスタイル:パネル上部のドロップダウンリストから、書体と、標準、太字、斜体などのウェイトを選びます。
  • サイズ:初期設定ではポイント単位で、カンバス上に表示される文字の大きさを決めます。
  • 行送り(Leading):テキストの行と行の間の縦方向の間隔で、サイズ欄のすぐ下にあります。行送りを詰めると複数行の見出しがまとまり、力強くコンパクトな印象になります。ゆったり取ると本文にゆとりが生まれ、写真の背景の上でも読みやすさを保てます。
  • トラッキング(Tracking):選択した文字全体に均等に適用される文字間隔です。プラスのトラッキングは短い単語を広げ、高級商品のラベルによく使われる上品でゆったりした印象を作ります。マイナスのトラッキングは長い見出しを詰めて、幅の狭いバナーに収めます。
  • カーニング(Kerning):特定の2文字の間の間隔です。フォントに組み込まれたメトリクスを使ってPhotoshopに自動調整させることもできますし、「AV」や「WA」のように収まりの悪い文字の組み合わせの間にカーソルを置いて、手動で微調整することもできます。
  • カラー:パネル下部のカラースウォッチをクリックすると標準のカラーピッカーが開き、RGB値や16進数の値を正確に入力してブランドカラーに合わせることができます。
  • アンチエイリアス(Anti-aliasing):文字の縁を滑らかにするためのドロップダウンです。小さな文字には「シャープ」や「鮮明」が向いており、写真の上に置く大きな見出し文字には、一般的に「滑らかに」がもっとも無難な設定です。

トラッキングやカーニングを調整する前に、Ctrl+A(MacではCmd+A)でレイヤー内のテキストをすべて選択しておく習慣をつけると便利です。そうすれば、たまたま近くをクリックした最後の1文字だけでなく、全体に均一に調整が反映されます。

段落パネルと行揃え

文字パネルの隣にある段落パネル(Paragraph panel)(ウィンドウ > 段落)では、段落ボックス内でテキストの行をどう揃え、どう折り返すかを管理します。左揃え、中央揃え、右揃えのボタンで基本的なケースに対応でき、均等配置のオプションを使うと段落の両端をぴったり揃えられます。これは商品に同梱する印刷物や説明書でよく使われる組み方です。インデントや段落前後のアキの欄を使えば本文のかたまりの密度を細かく調整でき、複数の商品特徴の箇条書きを、決まったグラフィックの枠からはみ出さずに収めたいときに大きな差が出ます。

テキストレイヤーの編集、移動、確定

既存のテキストを編集するには、文字ツールを選んで文字の上を直接クリックします。するとPhotoshopは、そのレイヤーの編集モードに戻ります。単語をダブルクリックするとその単語が選択され、トリプルクリックすると行全体が選択されます。変更が終わったら、テンキーのEnterを押すか、オプションバーのチェックマークをクリックして編集を確定します。テキストレイヤーの移動は移動ツール(Move Tool)(V)で行います。新しいテキストレイヤーはそれぞれレイヤーパネルで独立した行として管理されるため、下にある写真とは関係なく、見出しの位置変更、非表示、複製、重ね順の変更ができます。何かを統合する前に、作業ファイルをレイヤー付きのPSDとして保存しておくことをおすすめします。ラスタライズまたは結合したテキストレイヤーは、もう編集可能な文字としては扱えず、ピクセルベースのレタッチツールで手直しするしかなくなるためです。

OpenType機能、大文字と小文字、よくある失敗

文字パネルには、上付き文字、下付き文字、オールキャップス、スモールキャップス用の小さなOpenTypeボタンの列も用意されています。商品グラフィックで商標記号を正しく上付きにしたいときや、大文字と小文字を打ち直さずに小見出しをスモールキャップスにしたいときに役立ちます。別のパソコンでPSDを開いたときに、フォントが見つからないという警告が出たり、思わぬ書体に置き換わったりする場合は、そのフォントがローカルにインストールされていないだけです。Photoshopはレイヤーの元のフォント名をファイルに保持しているため、正しいフォントをインストールしてドキュメントを開き直せば、自動的に元に戻ります。初心者によくあるもうひとつの失敗は、自由変形でShiftを押さずにコーナーハンドルをドラッグして、テキストレイヤーを拡大縮小してしまうことです。これでは縦横比を保ったきれいなリサイズにならず、文字の形が引き伸ばされてバランスの悪いウェイトにゆがんでしまいます。文字を大きくしたいときは、レイヤーのバウンディングボックスを変形するよりも、文字パネルのサイズの値を変えるほうが、ほぼ確実にきれいに仕上がります。また、レイヤーパネルで複数のテキストレイヤーを同時に選択すれば、フォント、サイズ、カラーの変更をまとめて適用でき、商品画像一式をひとつの統一したスタイルに揃える作業がはかどります。

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レイヤースタイル:境界線、シャドウ、グラデーション、エンボス文字の効果

写真の上に文字をそのまま置いただけでは、完成した印象になることはまずありません。見出しに重み、コントラスト、立体感をもっとも手早く加える方法がレイヤースタイル(Layer Style)ダイアログです。テキストレイヤーの名前をダブルクリックするか、レイヤーパネル下部の小さな「fx」アイコンをクリックすると開きます。ダイアログ内の効果はすべて完全に編集可能なままで、テキストに合わせて拡大縮小されるため、一度作ったスタイルは右クリックして「レイヤースタイルをコピー」を選ぶだけで、新しい見出しに使い回せます。

境界線:読みやすさを最大限に高めるすっきりした縁取り

境界線(Stroke)効果は、すべての文字の周囲に、ベタ塗り、グラデーション、パターンの縁取りを描きます。「サイズ」で太さを、「位置」で縁取りを文字の形に対して「内側」「外側」「中央」のどこに置くかを決めます。ごちゃついた写真やコントラストの低い写真の上でも文字を読みやすく保ちたいとき、多くのデザイナーが選ぶのは「外側」です。文字そのものを細らせずに幅を足せるからです。暗い背景には白い境界線、明るい背景には黒い境界線を付けるのが、背景を必ずしもコントロールできないモールの商品画像において、もっとも確実な読みやすさ対策です。

ドロップシャドウ:テキストを背景から浮かび上がらせる

ドロップシャドウ(Drop Shadow)効果は、光源をシミュレートしてテキストを視覚的に手前へ押し出します。「距離」と「角度」で影の落ちる位置を、「サイズ」で影の縁のぼかし具合を、「不透明度」で影の濃さを決めます。短く不透明度の低い影は、値札シールに向いた控えめな奥行きとして見え、長く濃い影は、大胆なバナー見出しに力強く、ほとんど立体的な存在感を与えます。どちらかの効果を極端に強めるより、ドロップシャドウと、やや彩度を落とした境界線を組み合わせるほうが、たいていうまくいきます。この2つを併用すると、ステッカーを上から貼ったような見た目にならずに、テキストを写真から切り離せます。

グラデーションオーバーレイ:文字の内側に色の変化を加える

グラデーションオーバーレイ(Gradient Overlay)は、単色の塗りを2色以上のなめらかな色の変化に置き換える効果で、内蔵のグラデーションエディターで編集します。セリフ体の文字にゴールドからブロンズへのグラデーションをかけると、ジュエリーや革製品の商品ページにふさわしい高級感のある仕上がりになり、クールなブルーからティールへのグラデーションは、テック系アクセサリーのセールバッジによく合います。グラデーションオーバーレイのパネル内にある描画モードと角度を変えると、色の変化が単語に対して水平、斜め、放射状のどの方向に流れるかが変わります。

ベベルとエンボス:奥行きのある文字、浮き彫り文字、立体風の文字を作る

ベベルとエンボス(Bevel and Emboss)は、平らな文字を、彫り込んだり、押し出したり、型押ししたりしたように見せる効果です。「スタイル」メニューには「ベベル(外側)」「ベベル(内側)」「エンボス」「ピローエンボス」「境界線エンボス」があり、それぞれ文字の縁への陰影の付け方が異なり、立体的な表面に光が当たっているように見せかけます。「深さ」と「サイズ」で疑似的な凹凸の強さを調整し、「陰影」セクションでは、シミュレートする光の「角度」と「高度」に加えて、ハイライトとシャドウそれぞれのカラーと描画モードを設定できます。控えめなグラデーションオーバーレイと濃いドロップシャドウを組み合わせれば、2Dのレイヤースタイルダイアログから一歩も出ずに、メタリック、彫刻、浮き彫りといった質感を表現できます。シンプルな商品グラフィックのために実際の3D文字をモデリングするよりも、はるかに速い方法です。

描画モードと効果の組み合わせ

レイヤースタイルの各項目にも、テキストレイヤー自体にも、それぞれ描画モード(blend mode)の設定があります。「乗算」は下にあるものに文字をなじませて暗くするので、不透明なかたまりではなく薄いしみのように見せたい透かしに便利です。「スクリーン」や「オーバーレイ」を使うと、グラデーションや質感が文字を通して輝くように見え、明るく勢いのあるセールバッジになります。Photoshopでは、fxスタック内の個々の効果が、レイヤー全体の描画モードとは別に独自の描画モードを持てるため、1つのテキストレイヤーで「乗算」のシャドウ、「通常」の境界線、「スクリーン」のグラデーションを同時に組み合わせることができます。ネット上で見かける派手なネオン風やメタリック風の文字効果の多くも、実はこの仕組みで作られています。

スタイルの保存、再利用、変換

境界線、ドロップシャドウ、グラデーションオーバーレイ、ベベルとエンボスの組み合わせが決まったら、スタイルパネルにスタイルプリセットとして保存しておきましょう。今後どの見出しにもワンクリックで適用でき、商品グラフィックのカタログ全体の見た目を統一できます。デザインを拡大縮小可能なグラフィックとしてPhotoshopの外へ持ち出す必要がある場合は、テキストレイヤーを右クリックしてシェイプに変換(Convert to Shape)を選ぶと、適用したレイヤースタイルをすべて保ったまま、編集可能なベクトルパスに変わります。テキストをラスタライズ(Rasterize Type)でテキストレイヤーを通常のピクセルに変換するのは、プロジェクトの一番最後だけにしてください。ラスタライズした文字は、フォント、サイズ、文言を変更できなくなるためです。

シャドウ(内側)、光彩、サテン:やりすぎずに奥行きを足す

主力となる4つの効果のほかにも、レイヤースタイルダイアログにはさらに3つの項目があり、人気のある文字表現のほとんどをカバーできます。シャドウ(内側)(Inner Shadow)は各文字の内側の縁を暗くし、平らな文字が表面に押し込まれたように見せます。ドロップシャドウとは逆の錯覚です。光彩(外側)(Outer Glow)と光彩(内側)(Inner Glow)は、文字の形から外側または内側へ、柔らかな色の光を広げます。描画モードを「スクリーン」にし、彩度の高い色と大きめのサイズを設定した光彩(外側)は、本物らしいネオンサイン効果の中心となる要素です。暗い背景の上に重ね、同じ光彩をより大きく、不透明度を下げてもう一つ重ねて広がりを出すと、特に効果的です。サテン(Satin)は内側に波のような陰影を加え、曲面の金属に光が反射する様子を再現します。暖色系のグラデーションオーバーレイと組み合わせれば、ゴールドやクロム風の文字に、小さいながらも効果的なひと手間になります。パターンオーバーレイ(Pattern Overlay)とカラーオーバーレイ(Color Overlay)は塗りのオプションを補うもので、下の文言には手を触れずに、文字の元の塗りを質感やブランドの単色に置き換えられます。レイヤースタイルを重ねるときのコツは、抑制することです。使える効果をすべて同時にオンにするより、3つか4つの効果を丁寧に調整したほうが、ほぼ例外なく良い結果になります。効果を盛り込みすぎたテキストレイヤーは、ひとつのすっきりした効果として見えるどころか、効果同士が見る人の注意を奪い合ってしまうからです。

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ワープ、パス上の文字、本格的なタイポグラフィレイアウトの組み立て

普段の用途のほとんどは、まっすぐで平らな文字の行で足ります。しかし、ロゴ、バッジ、装飾的な見出しでは、文字を曲げたり、カーブさせたり、独自の形に完全に沿わせたりする必要がよくあります。

ワープテキスト:手早く非破壊で変形する

テキストレイヤーを選択した状態で、オプションバーのワープテキストアイコン、またはメニューの「書式 > ワープテキスト(Warp Text)」をクリックすると、「円弧(Arc)」「アーチ(Arch)」「膨張(Bulge)」「旗(Flag)」「波形(Wave)」「魚形(Fish)」などのプリセット形状を選べるダイアログが開きます。各プリセットには「カーブ」「水平方向のゆがみ」「垂直方向のゆがみ」のスライダーがあり、形状が文字をどれだけ強く変形させるかを微調整できます。ワープテキストは完全に編集可能なまま保たれるので、あとから文言やフォントを変えても、変形は自動的に再計算されます。そのため、ゆるやかなカーブが必要なバッジ、リボン状のバナー、子ども向け商品ページの遊び心ある波打つ見出しなどを作るには、もっとも手早い方法です。

パス上文字:ペンツールで精密にコントロールする

円形の商品ラベルの縁を正確になぞる文字や、不規則なロゴの形に沿って回り込む文字など、プリセットの円弧よりも細かい指定が必要な場合は、パス上文字(Type on a Path)を使います。まずペンツールでパスを描くか、オプションバーで「パス」モードに設定した楕円形ツールなどのシェイプツールで描きます。正円にしたい場合は、Shiftを押しながら描きます。次に文字ツールに切り替え、カーソルをパスの真上に重ねます。カーソルアイコンが小さな波線の形に変われば、クリックするとまっすぐな行ではなく、そのパスに沿って流れるテキストを開始できるという合図です。文字を入力すると、自動的にカーブに沿って並びます。文字がパスの外側ではなく内側に配置されてしまった場合は、パスコンポーネント選択ツール(A)に切り替え、テキストの始点にある小さなマーカーをつかんで、Ctrl(MacではCmd)を押しながらパスの反対側へドラッグすると反転できます。文字パネルのベースラインシフト(Baseline Shift)欄を使うと、パスに対してテキストを上下に微調整でき、円形バッジの周囲に文字をきれいに中央揃えしたいときに便利です。レイアウトが確定したら、パスそのものをパスパネルから削除しても、そのパス上に配置したテキストには影響しません。

シェイプの中のテキスト:画像で塗りつぶした文字とマスクした文字

関連していながら異なる効果として、大きく太い文字の内側を単色ではなく写真で塗りつぶす手法があり、旅行やライフスタイル系のグラフィックでよく見かけます。太いサンセリフ体のような重く幅の広いフォントで単語を入力し、レイヤーパネルでテキストレイヤーのすぐ上に画像レイヤーを配置します。次にその画像レイヤーを右クリックして、クリッピングマスクを作成(Create Clipping Mask)(Alt+Ctrl+G、MacではOption+Cmd+G)を選びます。これで写真は文字の形の中だけに表示されます。自由変形(Ctrl+T / Cmd+T)で、クリップされた文字の中の画像の位置と大きさを調整し、写真のいちばん見せたい部分が見える位置に来るようにします。下にあるテキストレイヤーに境界線やドロップシャドウのレイヤースタイルを付けると、マスクされた写真の周りにすっきりした縁ができます。

遠近感のあるテキストと、押し出したような立体感の表現

箱のモックアップの側面や室内シーンの看板など、角度のついた面に自然になじませたいテキストには、「編集 > 変形 > 遠近法」または同じサブメニューの「自由な形に」を使います。どちらも、テキストレイヤーをスマートオブジェクトに変換してから適用すれば、変形が非破壊のまま保たれ、あとから再編集できます。「遠近法」でコーナーハンドルをドラッグすると、消失点に合わせてテキストが均一に傾き、「自由な形に」では、不規則な面に合わせて各コーナーを個別に動かせます。専用の3Dアプリを開かずに、ぼってりと押し出したような見た目にしたい場合は、テキストレイヤーを何回か複製し、矢印キーで各コピーを1ピクセルずつ下と横にずらして、下側のコピーをベースカラーより暗い色で塗ります。ずらしたコピーが重なることで、厚みのある立体的な文字の側面のように見えます。Photoshopに3D機能が搭載される以前から長く使われてきたテクニックで、シンプルなバッジやロゴタイプなら、今でもこちらのほうが速く作れます。

作品全体を組み立てる:階層、コントラスト、グリッド

実際のグラフィックで、スタイルを付けた単語が1つだけで成り立つことはほとんどありません。商品画像や販促画像の多くには、見出し、補足の一文、ときには価格や行動を促すフレーズが必要で、それらが連携して機能しなければなりません。複数のテキストを含むレイアウトを、ごちゃつかせずに読みやすく保つための習慣をいくつか紹介します。

  • サイズの階層を作る。目立つ見出しを1つ、明らかに小さい小見出しを1つ、注記類はさらにひと目でわかるほど小さくします。そうすれば、視線がまずどこに向かうべきかがはっきりします。
  • フォントファミリーの数を絞る。見出し用と本文用の2つのフォントファミリーに絞るほうが、1枚のグラフィックで4つの書体が競い合うよりも、ほぼ確実にプロらしく見えます。
  • 再利用する要素にはスマートオブジェクトを使う。ロゴ、バッジのテンプレート、繰り返し使うアイコンをスマートオブジェクトに変換しておくと、拡大縮小してもシャープさが保たれ、1回の編集で商品画像一式にあるすべての配置箇所を更新できます。
  • すべてをグリッドに揃える。Photoshopのガイド(表示 > 新規ガイド)と、移動ツールのオプションバーにある整列オプションを使えば、複数のテキストブロックをきちんと揃えられます。そうすることで、単語がばらばらに散らばった印象ではなく、意図のあるデザインとして伝わります。
  • 余白を残す。テキストの周りに余白を取ること、特にモールごとのサムネイルサイズに合わせてトリミングされるカンバスの端の近くで余白を確保することで、重要な文言が切れてしまうのを防げます。

このように作業すれば、入力した1つの単語から、レイヤーで構成された完成デザインまで、ここまで紹介したのとまったく同じ基本ツールで仕上げられます。内容には文字ツール、間隔には文字パネルと段落パネル、仕上げにはレイヤースタイル、そしてまっすぐな行以外のレイアウトが必要なときには、ワープやパス上文字を使います。

抽象的な設定も、販売者が毎週実際に作っているグラフィックに結びつけると、ぐっと応用しやすくなります。ここでは、上で紹介したツールを、作るものに応じてどのように組み合わせ分けるかを紹介します。

商品ラベルのグラフィック

BASEや楽天市場に掲載する瓶、箱、ボトルのモックアップ用ラベルでは、たいてい円形のキャップを囲むカーブしたブランド名にパス上文字を使い、その下の原材料や容量の行にはまっすぐな段落テキストを使います。カーブしたブランド名は太めのウェイトにしてトラッキングをややプラスにし、サムネイルで表示される小さなサイズでもはっきり読めるようにします。さらに「外側」に設定した細めの境界線を付けると、ごちゃついたラベル背景の写真から文字がきれいに浮き上がります。

セールバッジ

「30%OFF」や「タイムセール」と書かれた円形や星形のセールバッジでは、ワープテキストを「円弧」や「膨らませる(Inflate)」に設定して、割引率を丸みのある形の中に収めます。そのうえでグラデーションオーバーレイとベベルとエンボスをしっかり組み合わせ、光沢と立体感を与えて、商品がひしめく検索結果ページでも目を引くバッジにします。距離を短く、不透明度を中程度にしたドロップシャドウを付けると、バッジ全体が背後の商品写真から浮き上がります。

バナーの見出し

トップページやキャンペーンバナーの見出しは、ほとんどの場合、大きく設定したポイントテキストです。欧文を大文字だけで組む単語では、行がすかすかに見えないようトラッキングを少しマイナスにし、2行に折り返す場合は行送りをゆったり取ります。ドロップシャドウを1つ、場合によっては控えめな濃い色の境界線と組み合わせれば、写真の背景の上でも白い見出しを読みやすく保つには十分で、背後にベタ塗りの帯を敷く必要はありません。

透かし

透かしは、画像そのものを台無しにせずに写真の無断転用を防ぐ必要があるため、優先順位が逆になります。不透明度は低め、多くの場合15から25パーセントにします。描画モードは「乗算」か「スクリーン」にして、マークが写真の上に平たく乗るのではなく写真になじむようにします。そしてフレーム全体に繰り返し配置し(Photoshopのパターンオーバーレイ、または単純に複製してずらしたレイヤーを使います)、一度トリミングしただけでは消せないようにします。完成した透かしのテキストをスマートオブジェクトに変換しておけば、同じマークを大量の画像にまとめて配置するのも簡単です。

値札シール

値札シールのグラフィックは、実物の商品写真用でもデジタルバッジ用でも、太くて視認性の高いフォント、数字と通貨表記の間隔を詰めた組み方、そして対照的な色の太い「外側」の境界線があると効果的です。スマートフォンの画面で小さく表示されても、価格がひと目で読めます。価格は頻繁に変わるため、テキストレイヤーをラスタライズせず編集可能なままにしておけば、2,980円を2,480円に更新する作業が数秒で済み、グラフィック全体を作り直す必要がありません。

商品画像のインフォグラフィック風コールアウト

国内の大手ECモールでは、商品の特徴を指し示す短くひと目で読めるコールアウトを入れた商品画像が評価されます。たとえば、撮影したディテールの横に「防水縫製」や「洗濯機で洗えます」とラベルを付けた矢印などです。こうしたコールアウトは、行送りを詰めた短い段落テキストボックスに、ラベルと写真上の正確な位置を結ぶ小さく統一されたアイコンやペンツールで描いた矢印シェイプを添え、さらにカラーオーバーレイや軽いドロップシャドウで、背後にある画像部分からラベルを切り離すと、もっとも効果を発揮します。5枚や6枚の画像ギャラリー全体でコールアウト一式の見た目を揃える必要があるため、矢印と背景シェイプをグループ化したスマートオブジェクトとしてラベルを作っておけば、1つのテンプレートでセット内のすべての画像を一度に更新でき、コールアウトを1つずつ手作業でスタイリングし直す手間が省けます。

多言語版とサイズ違いのバリエーション

同じグラフィックを楽天市場、BASE、同梱用の印刷物に使う販売者は、通常1つのマスターファイルから複数の出力サイズを、ときには複数の言語版を作る必要があります。見出し、小見出し、価格を1つの統合したブロックにまとめず、それぞれ独立した段落テキストボックスにしておけば、翻訳した文言や短い通貨表記に差し替えるときも、そのボックスだけを打ち直せば済みます。また、同じレイアウトを正方形のサムネイルに縮小したり全幅バナーに拡大したりするときも、スマートオブジェクトの拡大縮小によって、レイヤースタイルが自動的に比率を保ちます。

Q:Photoshopのポイントテキストと段落テキストの違いは何ですか?

A:ポイントテキストは文字ツールで1回クリックして作成する1行のテキストで、手動で改行を入れるまで伸び続けるため、見出しや短いラベルに最適です。段落テキストはテキストボックスをドラッグして作成し、ボックス内で自動的に折り返されるため、商品説明のような長めの文章に向いています。

Q:既存のテキストのフォントを変更するにはどうすればよいですか?

A:テキストレイヤーを選択して文字ツールを有効にし、変更したい文字をハイライトしてから、文字パネルまたはオプションバーで新しいフォントファミリーを選びます。変更はハイライトした文字にだけ適用されるので、必要であれば1つのレイヤー内で複数のフォントを混在させることもできます。

Q:ごちゃついた写真の上でテキストを読みやすくする、もっとも手早い方法は何ですか?

A:対照的な色で「外側」に設定した境界線を付けるか、文字を背景から切り離せるだけの距離と不透明度を持たせたドロップシャドウを追加します。強い効果を1つだけ使うより、細い境界線と柔らかい影を組み合わせたほうが、たいてい読みやすくなります。

Q:Photoshopで円に沿って文字をカーブさせるにはどうすればよいですか?

A:「パス」モードに設定した楕円形ツールで円形のパスを描き、カーソルアイコンが変わるまで文字ツールをパスの上に重ねてから、クリックして入力を始めます。テキストは自動的にカーブに沿って並び、パスコンポーネント選択ツールを使えば、円の内側と外側を反転できます。

Q:レイヤースタイルの効果を適用したあとでも、テキストを編集できますか?

A:はい、できます。境界線、ドロップシャドウ、グラデーションオーバーレイ、ベベルとエンボスは、すべてテキストレイヤーに付属するレイヤースタイルダイアログ内にあるため、文言、フォント、サイズは完全に編集可能なままで、効果も自動的に再計算されます。

Q:テキストレイヤーはどのタイミングでラスタライズすべきですか?

A:ほかの編集がすべて終わってからにしてください。ラスタライズすると、編集可能なベクトルベースの文字が通常のピクセルに変換されます。一部のフィルターやブラシでのレタッチにはこれが必要ですが、フォント、サイズ、文言を編集する機能は永久に失われます。

Q:文字を写真で塗りつぶすにはどうすればよいですか?

A:太いフォントで単語を入力し、テキストレイヤーの上に画像レイヤーを配置してから、画像レイヤーを右クリックして「クリッピングマスクを作成」を選びます。写真は文字の形の内側にだけ表示され、自由変形で文字の中の画像の位置を調整できます。

Q:トラッキングとカーニングの違いは何ですか?

A:トラッキングは選択したテキスト全体に均等に適用される文字間隔で、単語や行全体を広げたり詰めたりするのに便利です。カーニングは隣り合う2文字の間隔だけを調整するもので、2文字の間の不自然なすき間が目立ちやすい、大きな見出しサイズで特に重要になります。

Q:カーブさせたテキストが、円の外側ではなく内側に配置されてしまうのはなぜですか?

A:パスコンポーネント選択ツールに切り替え、パス上のテキストの始点にある小さなマーカーをクリックし、Ctrl(MacではCmd)を押しながらパスの反対側へドラッグすると、テキストを反対側に反転できます。

Q:書き出す前にテキストをシェイプに変換すべきですか?

A:同じフォントがインストールされていないソフトウェアや印刷会社にグラフィックを渡す必要がある場合は、「シェイプに変換」を使います。適用したレイヤースタイルを保ったまま、文字の形を編集可能なベクトルパスとして固定できるからです。あとで文言を変更する場合に備えて、元のテキストレイヤーは複製して非表示にしておきましょう。

Q:モールの商品画像では、テキストをどの解像度で作ればよいですか?

A:カンバスは、よく使われる2000×2000ピクセルなど、各モールが求めるピクセルサイズで作成します。そして書き出しまでテキストレイヤーを編集可能なベクトルベースのまま保てば、プラットフォームが最終的なアップロード画像を圧縮しても、見出しをくっきりと保てます。

Photoshopで文字を入れる方法

ブランドイメージに合ったすっきりしたタイポグラフィを実現するには、相応の時間がかかります。カタログ全体でフォントを揃え、トラッキングと行送りを統一し、サムネイルサイズでもシャープに見えるセールバッジや値札シールを作り、毎週変わる写真の上でもすべての見出しを読みやすく保つ必要があるからです。gdefotoスタジオのチームは、まさにそうしたテキスト作業を日々のリモート写真編集に組み込んでおり、Amazon.co.jp、楽天市場、Yahoo!ショッピング、BASE、メルカリで販売する方に向けて、商品ラベルやバナーの見出しから透かし、販促用バッジまで手がけています。未加工の写真とブランドガイドラインをお送りいただければ、フォント選び、レイヤースタイル、パス上文字、レイアウト全体までスタジオが対応し、お客様がPhotoshopを一度も開くことなく、商品ページのすべての画像を統一感があり、読みやすく、すぐに公開できる状態に仕上げます。

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